Live Schedule

2018年1月24日水曜日

2018

あけましておめでとうございます。
大変遅ればせながら…。
音楽で、SNSで繋がってくださっているみなさん、今年もどうぞよろしく。

さて、去る 1/20 今年ひとつめの特別企画、khat feat. よしうらけんじさんをお迎えしての Ambient Session[秘密基地]、盛会のうち無事終了しました。
お越しくださった方、準備や宣伝にご協力くださった方、出演者のよしうらけんじさん・タカスギケイさん・畑崎大樹さん、会場 アトリエ第Q藝術の早川誠司さん、皆様に心より御礼申し上げます。

今回のライブ、じつは昨年秋頃に khat が出演したライブの帰り道、出演時間の短さに deep なファン達が消化不良を起こし(笑)、「khat ばっかりとにかくお腹いっぱい聴くライブやりたい!」という事になって企画したイベント。
以前から khat の音楽は「音」という枠を超えた美しいオブジェのようなアートだと感じて、彼らに相応しい場所を探しているなかで、今回の会場「アトリエ第Q藝術」にたどり着きました。
ここは一昨年の5月に畑崎大樹さんのワンマンライブを開催したブックカフェ槐多を擁した明大前のアート発信地「キッド・アイラック・アート・ホール」(2016年末に閉館)の後継とも言える会場。
日本画家の故 高山辰雄氏のアトリエとして使われていた邸宅のため、調度品など所々に深い趣が残る建物。キッドの早川誠司さんが、アートの発信地を守りたいという思いから、高山氏のお孫さんと共に運営されています。
昨年秋オープンのお祝い・ご挨拶に伺って地下室を見学させて頂き、一目で「ここで khat のライブを」と思い決定しました。

今回のテーマは「秘密基地」。もしかしたらお分かりになった方もいるかも知れませんが、大樹さんのオリジナル曲「フルート」のなかに出て来る「真夜中の基地」をイメージしたライブ会場にしたかったのです。真夜中、お屋敷の地下の秘密基地に特別な仲間たちが集まって、khat の音楽とともに不思議な旅をする、そんなイメージです。

「フルート」の歌詞に出て来るアイテムがいくつかセットのなかに紛れ込んでいたのですが、見つけられた方はいるかしら?(←マニアック過ぎ)

それから舞台後方に飾ってあった 3 つの写真、暗くてよく見えなかったと思いますが、こんな写真でした。この3つは出演者のお三方の私なりのイメージです。

よしうらさんのパーカッションからは、いつも大地の響きのようなエネルギーを

タカスギさんの音色からは水や空気のようなキラキラした結晶のようなもの

そして大樹さんのギターと声には、人間の生命の根源的な力を感じています。



ライブは前半 45 分、後半はなんと 1時間半という長丁場。しかもほとんど MC なし(途中で 1 回、タカスギさんによるすごい MC がありましたが...。あの”笑いに厳しい”大樹さんが「ケイくん、咄嗟にそれ出てくるなんてすげーわ、感動した」と。みんなも同じ気分だったと思います。びっくらした💦)。

あとはもうひたすら khat の世界に浸りきりました。

x
感想は ... これは聴きに来て下さった方にしか分からない。「最高」という言葉では言い表わせないくらい素晴らしかったです。
音楽を現す表現で「お酒に合う」とか「踊れる音楽」とか言うけれど、この夜の khat のライブは「音楽にただひたすら聴き入ること以外、何もしたくない」ような音楽でした。奏でる 3 人の姿もとても美しくてかっこよくて、片時もステージから目が離せませんでした。(主催者なのに完全にお客さんになってしまってた。)

そしてもうひとつ、とても感動したこと。それは会場のアトリエ第Q藝術の早川さんが、本当に親身になって一緒に会場作りをして下さったこと。通常は蛍光灯の控室や通路の灯りを、イベントのイメージに合わせてわざわざ白熱灯に替えて下さったり、セットの並べ方も「もっとこうした方が映えるかも」と色々なアドバイスを下さったり。
私は学生の頃に演劇の大道具をやっていたことがあり、セット作りは初めてではないのですが、やはり平素からたくさんの舞台に関わり、照明のプロとして活動していらっしゃる方の視点はじつに的確で有り難かったです。(「モノ」を光が当たった時のことを考えて立体的に見ていらっしゃるんだなというのが印象的でした。)

では最後にちょっとだけライブのダイジェスト動画を。(ちょっととは言っても 10 分ありますが ...)これは、おもにライブに来てくださった方と、どうしても来られなかった方むけの動画です。(当日、ご本人や周りの方の風邪が原因で急遽キャンセルされた方が少しいらっしゃいました。きっと楽しみにしていて下さったと思うので少しでも当日の雰囲気を感じて頂けたらと。)



ライブの日の前日、よしうらけんじさんが Facebook のタイムラインで「khatはじっくり聴くことで1晩の物語が完結する要素があります」と書いていらっしゃいました。本当にその通りだと思うので、この動画で khat にご興味を持たれた方は映像だけで満足せず、ぜひライブ会場に足をお運びください。次回の khat feat. よしうらけんじ ライブは 2/26(月) 池尻大橋 CHAD にて。



2017年12月26日火曜日

白いワゴンのおはなし

夜が更け、街じゅうが寝静まるころ、私の街にはときどき一台の白いワゴン車が現れる。
それは静かに電柱の脇に停まり、アスファルトの道路の隅に散らかった何かを積み込むと去ってゆく。
このあいだの晩も、仕事帰りに駐車場に車を停めて出てきたところで、このクルマを見かけた。少し離れた電柱の陰から見守っていると、運転席から降りてきた人影が道端に積まれた、ちょうど畳を半分に切ったほどの大きさの粗大ゴミらしきものを手早く積み込んでいた。

ー あれは M君の家ではないか

M君はこの街に住む私の数少ない友人のひとりで、田舎からこの街へ画家を志してやってきた男だ。たしか故郷は中部地方のどこかだと聞いた。
なるほどM君の捨てた四角いゴミとくれば、失敗作の油画かなにかかもしれない。画家はたいへんだ。彼に引き比べ私のような音楽を作ることを生業としている者は、まだ救われる。作品が失敗作に終わったところで、無駄にするのはせいぜい紙とインクと創作に使った時間くらいのもので、しかも時間だけは余るほどにあるのだから。

そのとき電柱のうえの切れかけた街燈の灯りがチカチカと、M君の四角いゴミを照らした。ほんの一瞬だったので定かではないが、女性の姿を描いた絵のように見えた。

それから白いワゴン車は古びたイーゼルを積み込んで、静かにエンジン音を響かせながら去っていった。

私は急いで今さっき出てきた駐車場へ戻ると鍵を回した。白いワゴン車が、どうにもただの廃品回収業者のようには思えなかったからだ。
彼(果たして男か女かも分からない)がなにを回収し、それをどこへ運んで行くのか、確かめたくなった。

街から幹線道路へ抜ける道は一本で、私はすぐにそのワゴン車の姿を捉えた。あまり近づきすぎぬよう、かといって見失わないよう、程よい距離を取りながら後ろについて走る。
向こうはというと、私の存在に気づいているのかいないのか、速度を変えることなく夜の街道を走り続けた。

ラジオからはヴァイオリンの演奏が流れている。どこかで耳にしたことのある旋律だが、クラシック音楽には明るくないので、なんの曲だったか思い出せない。街道沿いに続く街灯が、まるで音楽に合わせるようにテンポよく通り過ぎ、光のメトロノームのようだ。

もうどれくらい走り続けただろうか。気がつくと白いワゴン車と私の車は、荒涼とした砂丘の脇にたどり着いた。
ワゴン車はそっと荷台を開けると、積荷を順々に砂の上へ並べていった。
すると、そのうえに、サラサラと砂が覆いかぶさってゆく。風は吹いていない。
まるで大気中に流れるなにかが、空の途中で固まって降り注いでいるかのように、砂はあとからあとから舞い落ちて、並べられた品々を覆い隠していった。

やがて仕事を終えたワゴン車は、また静かにエンジン音を鳴らし、夜の中へと走り去っていった。

ひとり取り残された私は、砂丘の砂をそっとかき分けてみた。
M君の捨てた絵。
やはり女の人の絵だ。抽象的だが美しく、どこか哀しげな佇まい。私はM君の秘密を覗き見てしまったような苛責を感じ、慌てて砂をかぶせた。
少し離れたところには使い古されたギター。糸巻きと湾曲した木製の本体の一部とが、砂から顔を覗かせていた。
そのとなりには、砂がぎっしり詰まったスパイクシューズ。
また少し歩くと白いボタンのついた白い布。料理人が厨房で着ているあの服のようだ。

私はここまできたあたりで、ようやく分かり始めた。
白いワゴン車が集めてくるもの。それは続きを失くした「夢」の残骸なのだと。

いつの間にか、月が空の真ん中に登っていた。月明かりに照らされた砂丘の砂の合間で、ひときわキラキラと光るものに目がとまった。

ー ああ、あれは…

私は確かに「それ」に見覚えがあった。
見覚えがある、どころではない。
まだ10代半ばの時分からほんの数年前まで「それ」は常に私の生活の真ん中にあり、「それ」に触れない日はなかった。
「それ」は、いわば私のすべてだったのだから。
私は懐かしくなり、思わず「それ」に手を伸ばした。砂をそっと払いのけ、昔のように「それ」を手に取ってみた。

けれども、一体なんと説明したらいいのだろうか。「それ」はかつての「それ」とはまったく違っていた。
重さも、手触りも、なにかかも。
そしてかつて「それ」を手にした瞬間に味わっていた心踊るような高揚感が、今はもう欠片も湧いてこないのである。

ー そうか。

自分の口からこぼれた言葉の意味は分からなかったが、すべて分かったような気がした。

そして車に戻ると、そっとエンジンを掛けた。

・・・・・

街に戻ってきたのは、もう空が白み始めた頃だった。見慣れた小さな商店街はまだ、どの店もしっかりとシャッターを閉めて眠っている。

私は駐車場に車を戻し、アパートへの道を歩いた。誰もいない路地の奥、アパートの手前にまたあのワゴン車が停まっている。
朝から回収だろうか。
かどうやら少し様子が違う。荷台を開けている様子がない。
私はワゴン車の脇をすり抜け、部屋へ戻り眠りについた。

カタン…カタン、アパートの集合ポストに何かを入れている音が、夢の向こうからかすかに聞こえた。

翌朝(といっても昼もとうに過ぎた頃だが)私の家の郵便受けには、なにも入っていなかった。

M君は、故郷に帰ったらしい。

2017年10月21日土曜日

一文字の持つ意味

を考えさせられた昨日。

Facebook で以前に少し書いたけれど、もう一度同じ話をすると。。

私がよく通っているバーのマスターが

「常連さんで引っ越した子がいてね〜、
趣味で曲を作ったり歌ったりもしている人で、
引っ越しの前夜に飲みに来てたんだけど。
前々から引っ越し先に少しずつ荷物を運んでいたから
最後の日の夜は残った荷物少しと、
布団しか部屋に残ってなくて
「あ〜、これから空っぽの家に帰るのか〜」って言ってたから
「そういう時しか書けない曲があるかもよ」なんて言いながら
「kei ちゃんだったらどんな曲を書くかな?」と思ってたよ」

と言ってくれたので、「明日引っ越す人の歌」を書いたのでした。

曲が出来上がったのが今週初めくらいで、
今週水曜日の曼荼羅ライブでさっそく歌ったら
わりとご好評を頂けて嬉しかった。

でも前回の投稿でも書いたけど、私の曲は
一度ライブで歌った後に、またちょっと変わる。

昨日、この曲について人に相談したところ
すごく意外で的確な意見をもらった。

「明日この部屋を出て行く」
という歌詞が出てくるのだけれど
「明日この部屋を出て行くよ」
にしたらどうか、と。

「よ」一文字があるかないかで、何が変わるか。

・出て行く部屋や街に対するさよならの気持ち
・次に住む場所への希望

「よ」が入ると、確かに歌の主体が人間的になって
寂しさや明るさのような、感情や色彩の幅が生まれる。

そうすると最後に、扉を閉めて出て行く姿も
なんとなく浮かんでくるような。。



(どんな曲か分かる程度のクオリティの音源なので期待しないで...)

適当に作っているようで、以外と一文字にも意味がある
ソングライティングの世界。

面白いでしょ!
面白いですかね...?💦

私は昨日すごく感心してしまったのでした。


※今月のライブは 10/23(月)幡ヶ谷Wai、そして 10/27(金)下北沢 空飛ぶこぶたや。
詳細は HP にて。よろしくお願いいたします。

2017年10月3日火曜日

曲を完成させるということ

なにを以って「完成」というか、すごく難しい。

だいたい曲は自宅で作る。
歌詞、コード、メロディを行ったり来たりしながら。

大枠が完成すると、今度は録音して、何度も聴きながら手直しする。

そして新しいもの好きな性格のため「これでいいっか」と思うと、わりとすぐにライブでやってしまう。

ライブで演奏すると、歌いにくい場所や冗長な部分が見えてくる。

そしてまた手直し。

時には「これで完成」と思ってから何ヶ月も経って、コードを変えることもある。

結局いつまでも「完成」は来ない。
だからなかなか音源化も出来ない。
まだこれで完成と思えないので。

でも「もういくらなんでも、これはこれで完成」と思って音源化したところで、必ず変わる。

1枚目のアルバムの1曲目は、現在のライブではキーが違うし、3曲目は構成が違うし…。

誰かが以前に「レコーディングは思い出作り」と言っていたけれど、本当にその通りかも。

その時点でこの曲は、自分の演奏はこうだった、という思い出作り。

というわけで、1曲「思い出作り」しました。
よかったら聴いてみてくださいね、「灰の翼」。

永遠に続くものなんてなくて、
あの時あーしてたら今頃こうなってたかもとか考えることも意味はなくて、
それは空の途中で消えて無くなってる飛行機雲と同じで、
だからちゃんと自分の未来を生きようぜ
という感じの曲です。(説明が軽い...)


「なにを以って完成とするか」

どこかで聞いた話。昔の高名な芸術家は「こういうものを作ろう」と着想した時点で作品は完成している、といったとか言わないとか。

そんなことを言い出したら、もうなにも作る必要なくなっちゃうけども。。

2017年9月3日日曜日

Life Garden Bangkok Tour まとめ


8月22日〜9月1日の約10日間、タイ王国の首都バンコクに行ってきました。
主な目的はもちろんライブと、あとは現地のミュージシャンたちと出会い繋がりを作ること。
最初は3本だけライブを予定していたのだけれど、終わってみれば5ほんのライブ + 2 つのお店で飛び入り演奏をさせて頂いて、思っていた以上にすてきなミュージシャン達と繋がることができて、本当にいろんな方のご好意に支えられて、有意義な10日間でした。

記憶が曖昧になりがちなお年頃なので(笑)自分への記録として、どこでなにしてたかをログっておきます。ご興味のある方はどうぞご一緒に、私の旅を楽しんでください。(すごく長いです。)

出発まで:
・バンコクのレストラン「Brown Eyes」が 8 月末で閉店されることを知り、訪泰を決心。このお店、私が畑崎大樹さんのライブツアーを聴きに、初めて一人でバンコクに行った 4 年前に、初めて行ったお店で、その後もバンコクに行くと立ち寄っていた思い出のお店。バンコクの Nami さん に急遽ご連絡して、お別れライブを企画していただく & Fujiyama Night への出演決定。
・バンコクに住む尊敬する先輩シンガー ACHI さん にご連絡して共演 OK のお返事をいただく。
・何人かのタイ人、またはタイ在住経験のある友人(みんなミュージシャン)からオススメのライブハウス情報を聞き出す。
・その他、面白そうなカルチャースポットを下調べ。

8月22日(火):出発&到着

・羽田発午前便で夕方前にバンコク到着。宿(日本人のご夫婦が経営する Marodo というゲストハウス。古い民家を改築した綺麗で落ち着いた場所です)に到着、その日の朝まで You The Rock さんとラッパ我リヤさんが宿泊されていたらしい。

・宿の1階は小さいバーになっていて毎晩在タイ邦人の方達が飲みに来られるので、ひとりで行っても全然寂しくないです。
・夜に早速 Nami さんが様子を見に来てくださって、12 x 12 という、以前にライブをやらせて頂いた日本人の方が経営しているバーに飲みに行き、翌日のライブ開催を決定。


8月23日(水):トンロー散策 & 雨 & 夜ライブ

・前々から行きたかったビンテージレコードショップ「1979 vinyl and unknown pleasures」を見に、地図を頼りにトンローを散策。よく分からないが「1979...」と「Bungkumhouse Records」というレーベル(?)が同居しているのか、ふたつの看板が出ているお店。

・「静かなアコースティック音楽が好きなので、地元のインディーフォークのおすすめを教えて」とお願いしたら、即座に数枚のアルバムをチョイスして見せてくれた。一枚目に選んでくれたアルバムを視聴させて頂いて、最初の数秒でちゃんと意図が伝わってる+めっちゃ趣味がいいと言うのを確信、おすすめアルバムの中から特にジャケットも好きな2枚を購入。
・ここで以前にインストアライブをしている画像を見たことがあったのでライブについて聞いてみたところ「近所からのクレームが結構あってもうできなくなっちゃった」とのこと。代わりにいいライブハウスや有名なライブイベントを幾つか教えてくれた。
・帰りの道すがらスーパーで買い物をしていたら、お約束のスコール。小降りになるまで絶対外に出られないレベルなので、しばらく eat-in コーナーのベンチで雨観察。
・小降りになった雨のなかを宿に戻り、前日に聞いた You The Rock さんの DJイベントに顔を出すべくタニヤ(バンコクの日本人限定の歌舞伎町みたいなエリア)のバーへ。
・イベントを1時間弱楽しませて頂いた後、自分のライブのため 12 x 12 へ。夜 22:00 ライブ開始というあたりがタイらしい。そのくらいの時間にならないとお客さんが集まらない(笑)。
・Nami さん & 私のアットホームなツーマンライブ。Nami さんの昭和の歌カバー、好きだな。こんないい歌、そういえばあったよな、というのをたくさん思い出させてくれる。特に「傘がない」が最高でした。私のライブをすごくちゃんと聞いてくださっていた現地のお客さん何人かと終演後ずっとおしゃべりして(幸いみんな英語ができる)、インドネシア出身の Iman さんという方(じつはドラマーさん)とお友達になった。Iman さんが昔インドネシアでやってたバンドの音源がこちら。なんか、すごく好き。


8月24日(木):Apple Show さんと再会 & ライブ追加 & ACHI+SACHIさんライブ

・下北沢で出会ったタイ人のウクレレ弾き語り女性シンガーの Apple Show さんに会いに、彼女の経営するカフェに遊びにいく。モタサイ(バイクタクシー)とBTSを乗り継いで。Apple さんのお店は白を基調とした天井が高い素敵な空間で、壁にたくさんウクレレが飾ってあってとても居心地がいい。「トムヤムソースがけオムライス」みたいな美味しいランチを頂いたあと、しばし一緒に楽器を弾いて遊んだり、お店に遊びに来た彼女の友達のリクエストでオリジナル曲を演奏させて頂いたり。彼女がその場でギャラリーカフェ GOJA のオーナーに電話してくれて、なんとふたりでライブ実施決定。恐るべし、タイ人の即断実行力!







・これからFoo Fighters のコンサートに行くという Apple さんとお友達に途中まで送ってもらって、ライブの打ち合わせをすべくギャラリーカフェ GOJA へ。オーナーの一人である日本人DJのToruさんがいらしたので超スムーズに打ち合わせが出来てラッキーでした。
・夜は31日に出演させていただく Ifitis というレストランに、ACHI&SACHI さんのライブを聴きに。数年ぶりに聞く ACHI さんの声は本当に素晴らしくて、あんなふうに歌えることが正直ちょっと羨ましかったなぁ。


8月25日(金):買い物!!

・私、そんなに物欲がない人なのでブランド物とか全然興味ないのですが、今回これだけは買おうと思っていた物があって。それは Kharites でライブする時のキラキラ系の衣装!日本で買うとドレスってかなりお値段が高いのですが、バンコクはこういう物がかなり安く買える街。しかも プラティナムファッションモール というビルの中には専門店がたくさん入っているので、ここで終日お買い物。いいのが買えました。

・往路はバスで行ったら渋滞で1時間くらいかかったので、帰りはエクスプレス・ボートという船に乗ってみた。運河の水が相当汚いのでしぶきが掛からないように要注意ですが、非常に快適です。

・宿に帰宅後、急遽決まったギャラリーでのライブのために、機材のことを相談という名目でまたしても Nami さんを呼び出し(笑)、Kenji's Labo のカレーで晩御飯。やはり日本の味は美味しい。

8月26日(土):Birthday Party & ライブ出演 Fujiyama Night vol.72

・友人の娘さんの 3 歳のバースデーにお呼ばれして、サパーンタクシンという街までお出かけ。「よく一人で来れたねぇ」と驚かれる。便利だね、Google Map って...。そして他のゲストたちの集合を待つあいだ、本日の主役と心ゆくまでおままごとやって真剣に遊ぶ。あー、かわいい、本当にかわいい💕子どもは男の子がいいとか思っていたけど、女の子もいいかも。そして夕方、私のライブの入り時間が迫ってしまったので、途中退席して宿へ。

・夜のライブは Gold Plus というお店にて、バンコクの日本人ミュージシャンが出演する Fujiyama Night 。今年の3月には吉祥寺曼荼羅に Nami さんをお迎えして「逆 Fujiyama Night」やったなーと思い出す。共演は 伊藤タケシさん(バンコクで飲食店をされている)、Nami さん、黒田絵里さん率いる La Luce。オリジナルあり、カバーあり、それぞれに違った個性の出演者で、面白い夜でした。照明のこととか色々注文してしまったけど快く対応してくださって、わりといいライブが出来たと思います。


8月27日(日):Brown Eyes Farewell Party

・冒頭で触れた、私にとっても思い出深いレストラン Brown Eyes の閉店ライブ with Nami さん。昼下がりのライブなので、ライブ前にお店でランチを。最後と思うと何を頼むか悩む。このお店が今の場所に移転する前のお店が古い民家を使った一軒家レストランだったのですが、その雰囲気が今でも忘れられない。
・ライブには本当にたくさんの方が足を運んでくださって、このお店がいかに皆さんから愛されているか改めて感じました。このライブでは普段あまりやらない「帰ろう」という私の祖母の家を思って書いた曲を、この日は移転前の Brown Eyes を思い出しながら歌いました。あと私がタイに来るきっかけとなった畑崎大樹さん(ASIA SunRise)の「雨が降る」という歌がこのお店の最後のお別れにぴったりだと思ったので、カバーさせて頂きました。それからタイでジャズを歌っている Mimi さんも特別ゲストとして参加してくださって、1 曲伴奏でご一緒させて頂きました。

・Brown Eyes のオーナー Kumi さんは、閉店後はエカマイというエリアで米糠酵素風呂のお店を計画中とのことなので、次回はそちらに伺うのを楽しみにしています。

8月28日(月):マッサージ & Iron Fairies

・この日は一日ダラダラしようと決めていたので、昼過ぎぐらいまでひたすら漫画読んだりギター弾いたり。午後になって、泊まっている宿 Marodo(宿泊者が私だけのため、この頃になるとほとんど「私の家」状態...)のオーナーさんに教えてもらったマッサージ店 Doctor Feet へ。やっぱり地元の方のおすすめなだけに技術が確かで、今までタイで受けたマッサージの中で一番上手だった。足裏の「目のツボ」がびっくりするくらい痛くて、スマホやりすぎを少し反省したのでした。
・夜、この日はどこにもいかないつもりだったけれど、やっぱり出かけたくなって近くの Iron Fairies というバーへ。ここはいわゆる「西洋人観光客がいっぱい来るバー&ダイナー」で、食事がすごく美味しかった。月曜なので OPEN MIC をやっていて(私は歌わなかったけど)ホストの TEE the VOICE という方の歌が、のびやかで本当に上手でびっくりした。

8月29日(火):The Jam Factory & Adhere13th & Fatty's Bar/Dinner

・前日のダラダラでエナジーチャージできたので、この日は活動的にバンコクの面白そうな場所を巡る。まずは BTS とバスを乗り継いでバンコクの新しいアンダーグラウンドカルチャースポット The Jam Factory へ。落ち着いた中庭に面したガラス張りのギャラリーで「Unknown/ Asia Awards Exbision」という展示をやっていて、興味深く拝見。シンガポール、インドネシア、タイ、韓国のアーティストたちの作品が展示されていて、なかでもインドネシアの Ardneks という人のポスター作品が目を引きました。

・同じ敷地内にある、古い倉庫を改装して作ったカフェ&レストラン The Never Ending Summer  でランチ。超ベタにタイのグリーンカレーを。ちょっとお値段は高いですが、味は間違いなく旅行者の口にも合うようにできてます。

・それから路線バスに乗って、ワットポー(涅槃寺)や王宮の近くを抜けてバックパッカーの聖地カオサンエリアのサムセン通りへ。事前に何人かの人にバンコクのおすすめライブスポットを聞くたびに、サムセン通りの Adhere13th Blues Bar というお店の名前が出てきてたので、今回絶対行くことに決めてました。この日ライブをやっていたのが Mr.Wyachai さんというミュージシャンの方で、洋楽やタイの歌をギター弾き語りでカバーされてました。この人がとにかく演奏する姿と声がとても渋かっこいい。次にタイに行ったらまたライブ聴きたいです。

・そのあと最初のライブで友達になったインドネシア人ドラマー Iman さんが教えてくれた Fatty's Bar/Dinner へ。(Iman さんに「これから行くよ〜」と連絡したら仕事帰りに来てくれて嬉しかった(^^) )お店ではオープンマイクをやっていたので、お店のギターを借りて私も歌わせて頂いたり、そのあとオーナーの Matthew さんとも仲良くなったり。ただ一つ心残りはこのお店のハンバーガーを食べられなかったこと!!次回の宿題が増えた...。

8月30日(水):GOJA Live with Apple Show Band

・プラカノンの駅近くにある GOJA で、Apple さんがアレンジしてくれたアコースティックライブ。夕方から機材を持って会場へ。普段は音楽イベントは DJ イベントしかしないので、スピーカーはあるけどそれ以外の PA 機材やマイクスタンド等を Nami さんから借りて持参。持参したミキサーの出力がフォーンケーブルで、お店のスピーカーケーブルがRCAケーブルだったので「どうしよう、音が出せない」と焦っていたら「店の隅っこに RCA → フォーン変換プラグが落ちている」という奇跡に恵まれ(まじで奇跡です)無事セッティングを完了。
・ライブは当初 21:00 スタートを予定していたのですが、お客さんが 22:00 くらいからの方がくると思う、というお店のすすめにより 22:00 スタートに変更。(最初のライブでお会いした女性の客様が再び来てくださったのですが、スタート時間が遅くなったので予定が合わなくて帰ってしまったのが悲しかったなぁ...。またどこかで会えますように。)
・Apple Show さんはサポートのギター Knot さんとパーカッション Suwat さんと共にバンドスタイルでのウクレレ弾き語りライブ。Apple さんの透き通った声も、いつも笑顔な姿も本当に美しくて大好き💕曲は親しみやすい明るいメロディの曲が多くて、もう何曲が覚えてしまった。「Still」という曲の MV が Youtube で視聴できますので、ぜひ。来日された時には一緒にライブやりたいと思いますので、今から楽しみにしていてください!

・私のライブは、この日はちょっとまとまりがなくなってしまったのが反省です。何曲やるか、何をやるか、全然考えずに臨んだのですが、準備やセットリストの大切さを(最終的にライブ中に変えるとしても...)改めて実感したのでした。でも CD 買って頂けたり、お店の方からも嬉しいコメントを頂いたり、最終日に向けて良い意味で気合が入りました。

・終演後、打ち上げ的な夕食でローカルな食堂へ。そこに STOIC というバンドのボーカルさんが遊びに来てくれたり。全員で話している時はほとんどタイ語なので何を言っているか全然わからないんだけど、でもなんとも楽しい夜でした。(私が辛いものを食べると「辛い、辛い」と騒ぐので、面白がられてた感じ...。「これは食べれる!」みたいなものがあると、みんなで「Yeah~!」みたいな。笑)

8月31日(木):再び Brown Eyes、ライブ Ifitis (with ACHI&SACHI) からの Wild & Co.

・この日で閉店となる Brown Eyes でランチ with ベリーダンサー YOKO。お店に入ると私の CD が店内 BGM で掛かっててなんか恥ずかしい。代わる代わるたくさんのお客さんがオーナー久美さんに会いに来て賑やか。ひとしきりランチの客足が落ち着いたところで YOKO のゲリラステージ。赤い孔雀をデザインした衣装も新作のファンベールもゴージャスでかっこよかった。

・夜は Ifitis で ACHI&SACHIさんのライブにゲストとして出演、30分ほどのステージをやらせて頂きました。吹き抜けの店内の1階のステージでライブだったのですが2階が貸切パーティをやっていてかなり大騒ぎをしていたので、いままでやったことのない雰囲気の中でのライブとなりました。私の音楽は本来は歌詞だったり、細かい表現の部分を聴いてもらいたいものではあるのですが、逆にあのくらい騒がしい環境だと、ちょっとの演奏ミスは全然聴こえないし、歌詞も多分半分くらいしか聞こえない分、メロディ中心に聴くライブになったと思うので、ある意味とても良い経験が出来たと思います。自分も一生懸命自分の出している音を聴いていないといけないので、いつもより音楽に集中できたライブでした。


・前日にお会いした STOIC さんが Wild & Co. というお店でライブをされるということなので、自分のライブ終演後に聴きに行きました。お店に着いたときちょうど 2nd ステージが始まる前で(本当にタイのライブって始まるのが遅い...)たっぷり聴かせて頂きました。STOIC はアコギボーカル・エレキギター・ベース・ドラムスに、チェロという編成のポストロックバンド。ボーカルの歌唱力・表現力の高さ、バンドメンバーの演奏力、楽曲のセンス、どれを取ってもクオリティが高くてものすごくかっこいい。一目でファンになりました。

・ライブ中にボーカルさんが私に「1曲やる?」と声をかけてくださったので、ご好意に甘えてオリジナルを1曲歌わせて頂きました。STOIC さん、突然の飛び入り不審者の音楽を優しく聞いてくださった観客の皆様、ありがとうございました。そしてなにより、このお店の音の良さに驚きました。


9月1日(金)朝の便でバンコクから東京に戻ってきました。帰ってくるなり下北沢 Big Mouth での畑崎大樹さんのライブへ。終演後 お土産を渡して、タイでのライブのこと、出会った色々なミュージシャンについて、堰を切ったように大樹さんに報告。学校であったことを親に話す子供みたいだと自分で思ったのでした。

2017年8月16日水曜日

君にも出来る!簡単CD製作日記。

私は普段、ライブの物販にあまり力を入れてません。正直なところ…。
ライブはやっぱり生の音楽そのものを楽しんでもらいたいという気持ちなので。。
そして「CD 作りたい欲」というのもあまり強くないのです。
なぜかと言うと、以前にライブ活動を始めて1年くらいで CD 「春、君ヲ想フ」を作成したのですが(今もライブ会場で販売してます)納得いってない点が多く(買ってくださってる方には申し訳アリマセン…)、それ以来「音源化よりもライブのクオリティアップが優先課題だ!そこをクリアしないと納得のいく音源は作れない」と思って、音源製作するのを控えていました。



…で最近、オリジナル曲をユニット Kharites  でもやるようになりまして、その際の編曲はピアノの岡田千晶さんがやって下さってます。
今回「祈り」という東日本大震災に被災した方々を思って書いた曲の編曲をお願いしたところ、もう本当に素晴らしいアレンジに仕上がったので「これはぜひ音源化したい」と思って、一念発起レコーディングを始めました。

そうやって久しぶりにレコーディングをやっていると(ユニットのレコーディングはちゃんとプロのエンジニアさんにやって頂いてます)いつの間にか自分のソロ音源もまた作りたくなってきて、今回 夏休みの自由研究的な感じで、自分のソロ音源を宅録&手作りで作ってみました。

これから自分で簡単な CD を作ってみようかな〜と思っている方には、程よく参考になるかも知れませんので、製作過程を備忘録として書いておきます。(前置き長い。。)

1. 音を録音する

私は iPhone で、弾き語りで一発録りしました。音質も、ギター1本での弾き語りであれば大丈夫なレベルに録れる。すごいな iPhone ...。それにしても一曲通して一回も間違えずに弾くのは、簡単なようで難しい。道路の音とかも入っちゃうし。そこは集中力とタイミングで、なんとか乗り越える。ちなみに録音アプリは MicPro というものを使いました。


反省点としては、歌モノなのでボーカルを目立つように入れるために、iPhone をもう少し顔の高さ近くに置いて録った方が良かったかなと。(でももうやり直す気力はない。)

2. 簡単なアレンジをする

今回、シンセのふわ〜っとした音と、ピアノの音を少し入れたかったので、Mac に搭載されている Garage Band というソフトで簡単なアレンジ(というか音の追加)をしました。クリック無しの一発録り音源に音を足すので、1音ずつタイミングを合わせて入れるのが結構面倒臭かったです。(当たり前…)
そして録音音源とソフトウエア音源の大きさのバランスを取って、非圧縮形式で書き出し。aif 形式のファイルで保存。

3. CDに焼く

このページに書いてある手順で CD-R に焼きます。全体で 10 分くらいの短い音源なのであっという間に焼けます。心を無にして、ひたすら CD 入れる、焼く、出す…を繰り返す。。

4. ジャケットを作る

A4の紙で CD ジャケットが作れるというのを思い出し、自分でデザイン。こんな感じのものを作りました。(1ページ目が表、2ページ目が裏です。)
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サイズはこんな感じ
・上下の折り部分は、各 44mm
・右の折り部分は、60mm
・左の折り部分は、115mm
・ジャケット部分は、122mm x 122mm
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自宅プリンタ不調につき、コンビニのコピー機で出力しなきゃなのですが、コンビニで両面印刷をするとコスト面がイマイチなのと、紙もコピー用紙なので、急ぎで必要な数枚を除き印刷会社へ注文。
ちなみに PDF ファイルをコンビニで出力しようとすると、勝手にサイズが少し小さくなります。原寸で出力をしたい場合には、セブンイレブンのネットプリントにファイルを PC からアップロードして「ちょっと小さめ」を「オフ」にしておくと原寸出力ができます。ありがとう、セブンイレブン。。(くわしくはこちらの記事をご参照ください。)

5. CD の盤面を書く

上述の通り、自宅プリンタ不調につき、シールを作ることも出来ず…ひたすら油性マジックで手書きです。途中でだんだんマジックがかすれてきたり、ちょっと書き損じたのを、デザインみたいにして誤魔化してみたり…。楽しいと思えるか、面倒くさいと思うかは、自分次第。


比較的ちゃんとできたやつ(右)と、レア感溢れるやつ(左、つまりちょっと失敗したやつ。いわゆる「ご自宅用」。)

6. 封入

4.で作ったジャケットを折り紙して CD を入れて(ジャケットの折り方は、こちらの記事に詳しく書いてあります)、シール付きの透明な袋に入れて完成〜!この袋は 100 均で売っている B6 サイズというやつがぴったりでした。



で完成品がこちら。



ライブ会場のみで販売しますので、どうぞお手に取ってみてくださいね。今後は地味〜に手作業で在庫補充しますので、万一欠品の際はご容赦くださいm(__)m




2017年8月1日火曜日

イベント主催することの難しさよ...

隅田川花火、今年は天候不順で大変なことになったみたいで...。
天候という、どうにもならないものに左右されてしまう「屋外イベント」の難しさを再認識。
 
今年の春、私は予定していた屋外での主催イベントを雨のため急遽中止した。
関係各位にはたくさんご迷惑をおかけしてしまったけれど、結果的に中止にして正解だったと思う。
中止の理由はただひとつ。(場所は一応雨よけのある場所で、やってやれないことはないレベルだった。)
現場に行ってみて、ビニール製の天井に当たる雨音。
これはメインアクトのミュージシャンの繊細な音楽を聴かせる環境ではない、と思ったから。
演者が実力をきちんと発揮できる環境でなかったら、ライブはするべきではない。
なぜならお客様の中には、そのライブがその演者を聴く初めてのライブ、という方もいる訳で、その1回のライブ環境が良くなかったせいで演者に対する評価が決まってしまう場合もあるから。
そういう考えで中止する決定をしました。
 
夏の屋外イベントは、尚更に大変だと思う。
 
まず第一に、当たり前だけど「暑い」。
今年、幾つかの屋外ライブを聴きに行って感じたこと。
春先頃に「夏になったら屋外でビール飲みながらライブ聴けたら最高だよね〜」と思って企画しても、いざその季節が来ると、日中に屋外に居ること自体がつらいくらい暑い事もあるし、ましてそこで演奏したり歌ったりなんて修行に近い、ということも往々にしてある。
演者や聴衆の健康を保証できないイベントって、ちょっと問題がある気がする。
聴衆は本当に辛ければ、帰ればいいけど、演者はそうはいかない。
そして演者はその1本のライブだけじゃなくて次の仕事とかもある訳で。
万一にその会場環境の悪さが原因で次の仕事に支障がでたら、演者本人にも次の仕事の関係者にも迷惑をかけることになる。
美術館が、他所から借りてきた美術品の展示環境を整えることと同じように、ライブイベント主催者には、演者が健康を害さないで演奏できる環境を整えておく義務がある。
それができないなら主催するべきではないとすら思った。
 
そして夏は特に突然に雨が降り出す。
演奏開始した時は大丈夫でも、途中から激しい雨が降り出すこともある。
そのときステージに屋根がなかったら?
借りてきた PA 機材や、演者の楽器、どれも普通は水に濡れたらまずいものばかり。
 
...とか色々考えているとね、もう屋外イベントなんか企画できないなぁ、というのが最近の思いです。特に私がやりたいような、音そのものと向き合うようなライブは。
 
あと、会場を選定したりレイアウトしたりするときの私の考え。備忘録的に。
 
まずは一にも二にも音環境。
生音の場合は、残響が長過ぎないか、またデッド過ぎないか。 
広い店舗の場合には、後ろまでちゃんと聞こえるか。
そして、演者やお客様の集中力を削ぐような音が聞こえないか。(以前にすごく良い空間だったけれど、上階の水を流す音が頻繁に聞こえるという理由で、使わせていただくのを断念した場所があります。)
 
それから、席の並び。
客席は縦長になってるほうがいい。
L字型とか横長だと、演者がどの方向に向かって演奏するかが定まらない。
 
そして結構気を使うのが、出入口とお手洗いの場所。
出入口やお手洗いへのアクセスがステージのすぐ真横にあるのは、かなり NG だと思ってます。
お客様にはできれば演奏開始時間までに来てもらいたいけど、そうはいかないそれぞれの都合もある訳で。
遅れてきた人がステージの真横を通る形というのは、演出上も良くないし、お客様本人も気まずい。
お手洗いだって行きにくい。

普段、ライブをやらないお店などで「うちでもライブやって欲しい〜」って、好きなアーティストを呼ぶお店ってあるけど(そしてそういうのって演者にとってはとても有難いお話であることは間違いないけれど)、芸術性の高い人を呼ぶときほど、この辺りのこと、自分のお店は対応可能か考えて欲しいなぁ、と思います。
 
最初に書いたみたいに、その1回のライブで演者に対する評価が決まってしまうケースもあるのだから。