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2014年4月20日日曜日

小さな樹と音楽と。

昨日は友人2人に誘われお出かけ。盆栽鑑賞ののち、ライブという一見ミスマッチな取り合わせ。
盆栽美術館というところに行ってきました。正直、盆栽=老後の趣味というイメージだったのですが、本物(200年くらいの歴史のあるもの)を間近で見ると、盆栽って art なんだな、ということを感じました。

ある意味、音楽と同じな気がします。

盆栽は「樹木」という自然のものを、「盆」という枠組みの中でどのように表現するか、という芸術なのですね。出来上がった盆栽は、ものすごい自由な形をしているものもあれば、能舞台の背景に描かれているような正統派の形をしたものもある。絵本の森の中の木のような可愛らしいものも。そして何十年という長い時間、受け継がれて行くうちに、少しずつ進化して形を変える。

音楽もある意味これに似ているところがあって、「旋律とリズム」という人間の本能から生まれるものを、「譜面」というもの上にどう収めるかということ。自由に揺らぐ音楽もあれば、一定のビートを刻み続けるものもある。そして長い間歌い継がれるうちに、その時代ごとに少しずつアレンジが変わっていく。

なんだか、一つ一つの樹からそれぞれに色々な音楽を想像しました。

そして工房の奥の黒板に書かれた図に、思わず納得。(写真撮ってくれば良かった...)

「園芸」という文字の下には、植木鉢に入ったチューリップ。その花が○で囲まれている。
そのとなり「盆栽」という文字の下にはねじれた松の木、その枝の下の空間に○印。そして「生命の尊厳」という文字。

盆栽の楽しさは、悠久の時間を生きてきた(そして生きてゆく)植物のそれぞれの姿と、それが生み出す空間から、命の輝きを見いだすことなのかも知れません。


帰りに友人に梔子(クチナシ)のちびっ子盆栽を頂きました。枯らしてしまわないように頑張ります。。。

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